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秋めく風

武将

 
夜の風が心地よく雪を待つまでの季節
金木犀の香りから懐かしさが広がる季節
秋の夜長は嫌 時折吹く風の冷たさ
切なさが広がっていく 不意に涙零れる
 
時間の流れはいつの頃からか早く
また懐かしさを運ぶ風が心にまで届く
辛かったことも全て 楽しかった思い出さへも
頁を捲り返し栞を挟んだ
全ての過去が涙に変わってしまうことを憂うのは違うはずと感じた
 
捲り返す度に思った 度々に岐路に立っていたんだ
僕にとって何が大切? 輝かせたいのか
培う知識は青い果実 いつの日か赤く実る時まで
そのままで 捨てやしないさ 栞を挟んでおけばいいさ
また巡る季節の風の香に思いを馳せてみようか
 
忘れてしまいたい過去もあるけれども
その全てが風化される訳じゃないから
背負った過去の多さに立ち上がれなくなる
溢れてくる過去と涙が
 
辛い 楽しい 嬉しい 悲しい あらゆる事全て過去になれば
涙となって帰るのだろう 言葉に出来なくなる
風がまた季節を運んでくる 懐かしい香りと思い出を
心地よくて 少し寒くて 思い出と共に涙溢れる
幾年まで幾度秋風に思いを馳せれるのだろう